デレクターズレポート(119番通報)

 AED/CPRの講習をお受けになられた方であればお分かりだとは思うのですが、必ず出てくる出演者の中に脇役的に頼まれるAEDを持ってくる人、この人はのちにまだ露出がありAEDを使えるか?使えないか?により、、心臓マッサージをかわったり、AEDの装着、電気ショック!など、、そして119番通報を頼まれる方、、頼まれた後のその後はこの講習には出てこないので今回はその後の119番通報役と題してあとを追いかけてみたいと思います。

動画に出ているような流れが一般で普通の民間人であれば一生に119番通報することなど1~2回と言われています


そのような一刻を争う時に、119番通報する訳なので、なかなか冷静に電話をする事は難しいと思います。

 ただしここに来られている方は専門の方や民間レスポンダーでも知識が一般の方よりかは豊富?少しでも何かで役に立ちたい、、と言う方が多くいらっしゃると思います、基本はもちろん皆さんお分かりのように1分一秒早い通報、現場の場所を正確にわかりやすく伝える事が絶対原則です。

 現在はGPS機能があります。常にGPSONの状態にあれば、発信地機能で早期に現場が分かります。

 何度も言いますが、大切なのは現場の正しい住所、目印、救急隊がすぐにロケーションにたどり着けることが一番大切なのです。

 


一歩上行く通報?


 この原則を守りながら民間レスポンダーとしての一味違う通報をしてみてください。

 まず誰か来てくださーい人が倒れています、、と言う声に反応して駆け付けてCPRをしている方に119番通報を頼まれたとします。

 心肺蘇生を一生懸命していらっしゃる方も必死です落ち着いて119番通報してください、、反応がないことを伝えてください、、、とまで言えないかもしれません。

 携帯電話で通報しながら現場の状況をよく確認しましょう、心肺蘇生に入ったのであれば反応がなく今心肺蘇生(心臓マッサージ)開始したところです。とか意識がもうろうとしているので回復体位で段ボールの上で休ませています。などの状況報告。勿論センターの方がうまく質問をしてくれるのでそれに応じた的確な回答ができるように自分の目でしっかりと状況確認し、回答出来ることが簡単なようでなかなかできない上手な?通報となります。

 最後にファーストレスポンダーの中でも上級レスポンダーの対応となりますが、、意識の確認よりもまず脈拍の確認、橈骨動脈で触れるの?

触れないなら総頸動脈では?

 強いの?弱いの?

 呼吸は、あるの?

 あるならどんな呼吸?

 胸は上がっているの?

 肩で息してる?

 あえいでいるような呼吸?

 ゼーゼー

 ヒューヒュー

 生死を正しく自信をもって評価でき通報できればこれはもう立派なプロの対応だと思います。

 無理する必要はありません。 通報のプロになる必要もありません。ご自分のスキル力をフルに生かせた対応が一人の命を救えることになるのです。

 

119番通報についてももう一度見直してみませんか?

 

 

 

(予備知識)こんな資格もあります。

ファーストエイドナース

 

場所や状況を問わずに発生する様々な救急・急変時に、専門的な救急処置が開始されるまでの間、看護職として適切な緊急・応急処置ができる看護職をいい。

一般社団法人 日本救急看護学会が主催する本コースを受講し、修了試験に合格し実技コースを修了した者をいい、救急初期場面において次の各項の役割を果たす。

1.フィジカルアセスメントに基づき、緊急性を判断する

2.一次救命処置(BLSbasic life support)を実施する

3.止血・包帯法、創傷ケア等の応急処置を実施する

4.急性症状への初期対応をする

5.救急患者および家族等の擁護者になる

6.災害時の応急救護活動をする