デレクターズレポート (高血圧と塩分)

 

皆さんはからだに必要な塩分についてどれくらいご存知ですか?

 大人で体重の約0,3%が人間の体の塩分量となります。

 塩分は血液や胃液などに溶けていて身体を動かす・消化を助けています。

 

塩分が不足すると全身の体がだるくなったり、こむらがえりが起こりやすくなったりします。それではからだが必要とする塩分はどのくらいなのでしょうか?

 

おとなが1日に必要なナトリウムは600Mg で食塩にすると1,5gに相当します。

 普段の生活では不足するという事はまず考えられません。

 からだに必要でない塩分は汗や尿として排出されます。

 1日のとりこむ塩分と捨てられる塩分はほぼ同じになるように調整されています。

 血液の中のミネラルの割合は海水とほぼ同じで生命の源が海から来た証拠ともいわれています。

 

さてこの塩分ですが、実は特に日本人の高血圧患者さんの4割が食塩によって血圧に影響が出るタイプだと言われています。

 血液中の塩分は一定の濃さに保たれているのですが塩分を多くとると濃さを薄めるために水をたくさん確保して、血液の量を増やします。

 心臓や血液の中に蓄えられる血液の量には限度があり血液が増えると血管を押し広げ、血圧は高くなるのです。

 

そして血圧をそのままにしておくと脳卒中や心臓病などの危険な合併症をおこしまた,痛みなどの自覚症状がなく気が付いた時には病状が進行していることがあります。

 我が国の高血圧患者は推定4000万人とされていてこれは日本人3人に一人が高血圧という計算になります。

高血圧はサイレンとキラーとも呼ばれているとても怖い合併症の基です。

定期的に血圧は測り自分で体の管理をされることをお勧めいたします。             医療デレクター