デレクターズレポート エピペン(自己注射薬)

昨日は、保育所職員研修会でした。
今年で3年目になります。保育士さんたちは、毎年春に心肺蘇生法とAED、この時期に事故対応の研修です。...


その中で今日は、エピペンのお話をします。
皆さん、エピペンってご存知ですか?
全国的にアレルギーを持っている園児のアレルギーの事故があり、数名の尊い命が失われました。そのため、数年前からクローズアップされ、各県、市、園で『事故対応マニュアル』が作成され、このような講習会が行われるようになりました。
食物アレルギーや蜂刺傷などで起こる急性のアレルギー反応は、最悪の場合、命を落とす事もあります。
アレルギーは、異物から人の体を守るための仕組み、免疫が過剰に働くことによって痒み、くしゃみ、炎症などのでは症状がでます。花粉症もその一つですね。
しかし、アナフィラキシーとは、短時間に全身に現れる激しい急性のアレルギー反応で、数秒から30分以内位の短い時間に全身に症状がでます。

そのアレルギーの症状を軽快させるものがエピペンです。

良く耳にするのが、蕎麦アレルギーのある人が、同じ鍋で茹でたうどんを食べて発症、アナフィラキシーを引き起こすなど、良く聞きます。

実際、市内の保育園でも3人の園児がエピペンを持たされています。
そして、アナフィラキシーとは、
皮膚の症状:じんましん、発赤、痒み

気道の症状:喉が腫れる、呼吸困難
血管:体の血管が広がり、血圧低下
消化器の症状:腹痛、嘔吐、下痢

これ以外にも症状ありますが、この辺が代表選手になります。

エピペンは、アドレナリンという薬です。
・下がった血圧を上げる作用
・気道が腫れてくるので、気管を広げる作用
・心臓に作用して心拍数、心拍出量を増やす
こんなお薬です。

エピペンを使用する際の注意点3つ
1.本人の名前
2.使用期限
3.変色、にごり

写真は、練習用のトレーナーです。

※ネットで検索してみると使い方などたくさん出てきます。                救命・救助デレクター